3.広域連携による競争力のある観光地づくり
(1)観光地域ブランド確立支援事業
本事業は、国内外から選好される国際競争力の高い魅力ある観光地域を形成するため、地域のブランドの確立を通じた「日本の顔」となる観光地域づくりについて、観光庁による平成25年度からの新たな支援制度です。
具体的には、地域が策定するブランド戦略に基づき、来訪者と地域の交流を支える応接環境の整備(ワンストップ受入環境整備、ブランドイメージを支える滞在プログラム造成等)、地域らしさを演出する地域独自の空間の形成(滞在プログラム等と連動した修景、移動の利便性向上の取組み等)、取組みの恒常的実施改善を通じたブランド管理(品質管理・保証システムの構築、満足度調査、戦略的プロモーション等)について、地域のマネジメントを中心的に担う民間団体等に支援される事業です(補助率40%以内)。
阿蘇くじゅう観光圏(熊本県阿蘇市、阿蘇郡南小国町、小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、西原村、上益城郡山都町、大分県竹田市、宮崎県西臼杵郡高千穂町)では、当財団が観光地域づくりプラットフォームを担い、地域協議会である阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議(議長:阿蘇市観光協会々長)と連携・調整を図り、阿蘇くまもと空港を拠点としたゲートウェイ戦略とし、九州を代表する自然、温泉、歴史・文化が融合した滞在交流型の観光地づくりを目指します。
- 滞在プログラム魅力向上・改善等事業
- 阿蘇ジオパークガイド育成
- 阿蘇ジオコースマップ作成
- 阿蘇ジオツアーモニタリング調査
- 阿蘇高原ダイエットプランモニター調査
- 阿蘇めぐり二次交通機能検討
- 阿蘇くじゅう観光圏ガイド連携システム構築
- 高千穂めぐり二次交通機能検討
- 千年の草原を活用したプログラム開発
- 竹田オルレ受入体制環境整備
- 阿蘇草原再生後継者育成活動
- 阿蘇火砕流地形安全性調査
- 電動アシスト機能付き自転車納入
- 阿蘇カルデラ案内板設置
- 秋元集落どっぷり型プログラム確立
- 主たる滞在促進地区における事業
- 阿蘇カルデラツアー催行の充実
- ウェルカム阿蘇くじゅう&滞在機能強化大作戦
- 主たる滞在促進地区の空間形成
- 循環バス等カラーリング及び多言語化推進
- ブランド管理事業
- 阿蘇くじゅう観光圏モニタリング調査
- 阿蘇くじゅう観光圏窓口機能の計画
- 阿蘇くじゅう観光圏プロモーション活動
- 阿蘇くじゅう観光圏ビジュアルイメージ
- 阿蘇・旅の市場(阿蘇ナビ)システム機能強化
- 阿蘇くじゅう観光圏コンシェルジュ育成研修
- 阿蘇ジオパーク地域住民啓発プロジェクト
- 阿蘇くじゅう観光圏セミナー開催
- 阿蘇温泉郷イメージ創出
(2)阿蘇カルデラツーリズムの推進
阿蘇カルデラツーリズムは、①エコツーリズム、②グリーンツーリズム、③タウンツーリズムの総称です。自然や農村、商店街をベースに地域づくりワークショップを実施し、新規コンテンツの創出など、滞在機能強化を図ることを目的としています。
エコツーリズムの取組みは、阿蘇ジオパーク活動との連携を図れる部分は基盤づくりにおいて合理性を鑑み共同歩調を検討します。グリーンツーリズムの取組みは、平成24年度に設立した阿蘇グリーンツーリズム協議会による「阿蘇スローフードフェスタ」開催へ支援します。タウンツーリズムの取組みは、協議会設立に向けて検討します。
また、地域づくり型観光の推進において、地域全体の魅力の向上を図るためには、様々な関係諸団体や関連施設との連携が重要であり、総合的なネットワーク化の構築を進めます。併せて、公共交通網の整備研究や阿蘇くじゅう高千穂の各地域コンシェルジュ機能など、おもてなしの充実を図ります。
〔主な事業〕
- 阿蘇エコツーリズム協会の運営・支援
- 阿蘇ジオパーク推進協議会との連携(阿蘇ジオパークガイド協会を含む)
- 阿蘇グリーンツーリズム協議会の運営・支援
- 阿蘇タウンツーリズム協議会の設立に向けた準備活動
- 阿蘇くじゅう高千穂デザイン会議の運営・支援
- 地域づくりワークショップの実施(研修会、説明会含む)
- ANA×九州産交=「あそまる切符」の利用促進展開
- YOKAROバスの利用促進と域内公共交通網の連携構築
- 電動アシスト付きレンタサイクルの運用など
〔関係する団体や施設〕
- 観光協会、商工会、地域づくり団体、観光関連施設などとの連携
- 熊本ツーリズムコンソーシアム(県内47団体で構成)活動
- 火の国未来づくりネットワーク(県内300団体で構成)活動
- 阿蘇・熊本・天草観光推進協議会への参加
- 阿蘇くまもと空港国際線振興協議会への参加
- 社団法人熊本県観光連盟への参加
- 熊本県観光ボランティアガイド連絡協議会への参加
- FCNet九州・山口への参加(フィルムコミッション活動)